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我が家には、4人の子供がいる。
上の2人は今年、ソウル日本人学校の小学3年生と1年生になる。
3番目は、日本人学校の幼稚部に入り、4番目は家で妻が見ることになった。

韓国は、教育熱心で有名だが、我が家は、周囲と同じように、子供たち全員を
塾に入れることはできない。4人もいると、塾の費用とてバカにならないからだ。
しかし、本当の理由はそれだけではない。

日本人学校では4人の子供がいる家庭は、私たちだけらしい。
以前、妻がある日本人の奥様方から、お叱りを受けたことがある。

「家の経済のことを何も考えずに4人も子供を産むのは、あなたは考えが足りない」と。

「自分たち夫婦は計算して2人だけ産んだ。あなたもよく考えて産みなさい。」

その方々は、このように言っておられたのであろう。
そういう面もあるだろう。もちろん否定はしない。
しかし、ここには根本的な誤り、決定的な思い違いがあるように思う。

子供は天からの授かりものだ。自分で命を創ろうと、
どんなに考えてもできはしない。命とは、神秘そのものである。
誰もそれを創り出せはしない。それを「計算して産む」と考えるのは、
ある意味、傲慢ではなかろうか。

私たち夫婦は、子供たちを神様から預けられたと考えている。
それによって、彼らを自分の所有物と考えることから解放される。

日本や韓国では、親と子供の関係は親密である。
その結果、いつまでも子離れできない親たち、
あるいは、親離れできない子たちが多いように思う。

その中で、子供を親の所有物であるがごとく考える親たちが、
子供に対して、自分の欲求を無理に押し付けるのであろう。
また、子供や自分たちの将来を悲観し、無理心中を考えてしまうのかもしれない。

しかし反対に、「子供たちは神様から預けられた者たちであり、
いずれは神様にお返ししなければならない」と考えるならば、
子供たちに対する態度や、教育方法もおのずから変化するであろう。
家庭で教育をするにしても、何を重要とするのか、全く違うものとなる。

今の親たちは、何を一番として子供に教えようとしているのだろうか?

私は以前、全寮制の中学校で働き、色々な家庭の子供たちを見てきた。
また今は、4人の子供がいる。何を第一に子供に教えるべきか、
正直、考えない日はない。

今の世の中を見ていくとき、様々な問題が山積みになっている。
犯罪、道徳の低下、不倫や家庭内暴力などによる家庭の崩壊、
アルコールやギャンブルなどの中毒、引きこもりや不登校。
数え上げればきりがない。

それらの元をたどれば、すべて彼らの家庭や学校、社会で受けてきた、
「教育」が原因と思って間違いないであろう。

どんなに知力や知識を蓄えようとも、どんなに体力が増そうとも、
それらを正しくコントロールできなければ、何の意味もない。


100年ほど前にアメリカで書かれた「教育」という一冊の本がある。
これは私たち教会の初期の指導者が書いたものである。

この本は、文部省の発行する「文部時報」にもとりあげられ、
高く評価された。その中で「世界最大の必要」という有名なくだりがある。

『世界で最も欠乏しているものは人物である。それは、売買されない人、
魂の奥底から真実で、正直な人、罪を罪とよぶのに恐れない人、
磁石の針が南北を指示して変わらないように、良心が義務に忠実な人、
天が落ちかかろうとも正しいことのために立つ人、そういう人である。』

今の世の中を見れば、まさしくこの言葉が意味しているものを痛感せざるをえない。
私たちは、子供たちをどこに向けて育てているのであろうか。
何が一番彼らに必要なのだろうか。

聖書には、一番大切な戒めとして、イエス様が言われたことが2つある。

「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
これが最も重要な掟である。第二も、これと同じように重要である。
『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」
(マタイによる福音書書22章34節)

命を与えられる神様を覚え、生かされていることをわきまえ、謙虚になり、
隣人を真に愛することを覚える時、本当の意味で、
世の中における有用な人材が育てられるのではないだろうか。

私は、自分の子供たちを神様と人のために役立ち、愛する者として育てたいと思う。

子供を欲しくても産めない方、育てたくても出来ない方もおられる。
そんな今だからこそ、本当の教育を受けた子供、自分のことではなく、
神と人のことをまず考えられる者を、世の中に送り出したいと思う。

そのような子供たちを神様は求めておられるのではないだろうか。
神様は、そのように願われて、次の言葉を言われたのだと思う。

『生めよ、ふえよ、地に満ちよ。』創世記9章1節