「素敵な男女関係の秘訣」下

男性には、自分だけの場所が必要です。ゆっくりできる場所、
自分のありのままの姿をさらけ出せる場所が必要なのです。
本来は家庭や恋人のところがそうであってほしいのですが、
それができない場合、車で何処かへ行ったり、トイレで新聞を読んだり、
あるいは、友人とお酒を飲みに行ってしまうわけです。

男性は結婚すると、彼女や家族を守るために仕事に専念します。
社会的なプレッシャーが加わることによって、自分のありのままでいられる場所を求めるのです。


 ○ウルトラマンは危なくなって登場する
ほとんどの男性は女性の不満に気づきません。女性が「助けて欲しい!」と
感じていてもダメな場合が多いのです。女性がパニック寸前になって、
ようやく気づいて助けようとします。

男性は自分の結婚記念日や妻の誕生日さえ忘れることがあります。
女性にはとうてい考えられないことかもしれませんが、事実です(私もそうですが・・)
それが離婚に結びつく場合も多くあると聞きます。実際のところ、
男性が覚えていられる記念日は、バレンタインとクリスマスぐらいです。
町中にサインがいっぱいあるし、コマーシャルもたくさんあるので忘れないのです。

女性は忘れて欲しくない記念日は、1ヶ月前くらいから分かりやすいサインをしたり、
カレンダーに印をつけるのもよいでしょう。男性は記念日さえも忘れるのですから、
ましてや女性が助けを求めているときに、それに気づいてと言うのは少々酷かもしれませんね。

 ○賞賛が命、最大の敵は無力感 
男性にとって、賞賛されることこそ、奮い立つビタミンのもとです。
反対に敵は「非難」です。これはウルトラマンである男性にとって、
基本的に受け入れられないものです。非難は無力感につながるからです。
ウルトラマンが無力感につつまれていたら、彼は怪獣を退治しに来ないでしょう。
ウルトラマンである男性が勇敢に戦うためには、女性の助けが必要です。
誰よりも自分に自信を持たせてくれ、生涯の素晴らしい女性となってくれる人。
例え失敗しても、最後まで自分を認めてくれる人、そういう人を男性は求めているのです。


 ○女性は誰でもシンデレラ!
続いて、男性の方はぜひ耳を傾けてくださいね。
「女性は誰でもシンデレラ」と言われています。これが女性を理解するポイントです。
みんな自分の王子様を探しているのです。その王子様から誰よりも愛されたい。
誰よりも大切にされたい。お城で王子様と一緒にずっと幸せに暮らしたいと願っています。
女性は「自分の愛する男性から、誰よりも一番愛されている」と感じている必要があります。
いついかなる時でも、いかなる状況の中であっても、自分が世界中で一番愛されている。
この実感をいつも女性は求めているのです。

 ○女性の基本的欲求は「安心感」
女性は、誰よりも自分は愛されているという安心感を得たいと願っています。
男性の方はこのことを覚えなくてはなりません。これは、精神的安定と共に、
物質的な安定も含まれています。でも、物質的安定以上に大切なのは、
精神的安定です。「一番愛されたい。一番大切にされていたい」と熱望しているのです。
つまり、シンデレラになりたいのです。この安心感が満たされている限り、
どんな逆境でも乗り越えて、生きていくだけの力が女性には備わっています。

もし、男性が女性の心のケアを充分にできれば、またいつでも「自分が一番愛されている」
という安心感と喜びを与えることができるならば、彼女は、男性が行くとろには、
地の果てまでも喜んでついて来るでしょう。


 ○「愛している」と言うことが大事!
男性はたいてい事実を見つめ、無口な性質を持っています。
逆に女性は、客観的事実より感情を基準にしがちです。
ゆえに、結婚してご主人が無口になると「もう自分は愛されていない!」
「私たち、もう終わりなのね」となってしまうのです。

しかし男性にとっては、家に帰るという「事実」が自分の愛の証拠だと思っています。
男性は女性の感情部分に気を使う必要があります。
ですから男性は女性にわかるような愛情表現をしなければなりません。

今日、女性に「愛している」と言う言葉をかけて下さい。
男性はそんな言葉は必要ないと思っているかもしれませんが、
女性に必要なのは、ただこの言葉なのです。


 ○男性は理解できれば行動する!
男性は一般的に、論理的、理性的に納得すると、それを実行に移す能力に優れています。
これは男性の長所でしょう。女性は逆に受身の部分があるので、自分からではなく相手からの
アクションを待つ傾向があります。

ですから女性の方は、何か彼にして欲しい事がある場合は、男性を責めず、
自分の気持ちを優しく語り、どうしてこうして欲しいのかを論理的に話してあげて
下さい。男性が「自分は責められていない」と感じれば、そのことに納得し
すぐに行動に移してくれるでしょう。


 ○1日どのくらい会話が必要か?
女性は、コミュニケーション、心の分かち合い、感情の共有を求めています。
一般に、夫婦の会話は1日に最低1時間必要だと言われています。
男性にとっては不可能に近い数字だと思うかもしれません。
しかし、朝10分、電話で10分、夕食時20分、寝る前に20分話せば1時間になります。
男性諸君は、ぜひトライしてくださいね。

また、結婚前にあった、2人のデート時間も必要でしょう。
1週間に1度は時間を決めて、2人の時間に用いてください。
女性は、シンデレラですから、ずっと変わらぬ愛情を受けていたいのです。

また女性には、ノン・セクシャルなスキンシップも必要です。
肩にそっと手を触れるとか、手を握るとか、色々です。


 ○恋愛ではない、本当の愛
ギリシャ語の「愛」という言葉には3つの意味があります。
肉体的な愛「エロス」、兄弟愛「フィレォー」、そして無条件の愛「アガペー」です。

結婚相手に生涯変わらぬ愛をもって接するためには、「アガペー」が必要です。
結婚すると2人がいかに違う存在か、嫌になるほど見えてきます。

世の中には、浮気をする男性がたくさんいます。奥さんはほっておいて、
若い女性と遊び歩きます。それがまるで自慢のように言う人さえいます。

これは「エロス」の愛です。
もしあなたの恋人や結婚相手の愛が、「エロス」だけなら、
あなたよりもスタイルのいい女性が現れたら、彼はあなたを捨てて、
その新しい女性を追うようになります。

あなたが歳を取ったら、若い女性に魅力を感じ、以前のように
愛してくれなくなるやもしれません。彼も体型が変わって、
おじさんになることでしょう。それでもあなたは彼を無条件に受け入れ、
尊敬し、変わらぬ愛を与え続けなければならないのです。

あなたは、どんなに歳をとり、外見は変わっても愛されたいと思うはずです。
出会った時のように愛されたいと願うでしょう。そんな愛は条件つきの愛ではありません。

あながたどんな状態であろうとも、どんな人になろうとも愛する愛、
無条件の変わらぬ愛。「アガペーの愛」が必要なのです。

お互いに100%のコミットメントをする。それが結婚の誓約です。
あなたが選んだ、唯一の相手ですから、あなたの一生を捧げる価値があります。
そのことを公に認め、固い決意と意志を、人と神との前で約束するのが、結婚の誓約です。
この意味が確認されなえければ、誓約の言葉には意味がないのです。
逆に、これができてさえいれば、どんな問題も乗り越える事ができるのです。

最後に、お互いに赦しあうことが一番の愛であることを覚えてください。
赦しあうことこそ究極の愛なのです。赦さない心はその人の心と人生を壊していきます。

「人は赦し方を知らないと相手に優しく接することができない」と言われています。
これは十字架上のイエス・キリストにみることができます。

どうか、あなたの愛する人との関係が本当に充実し、
幸せなものとなるよう祈っています。

参照:「この人と結婚していいの?」石井希尚 著 http://www.shinchosha.co.jp/book/129431/
この本を参考にしています。とても良い本です。詳しく知りたい方は買ってくださいね。